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定期巡回・随時対応型とは?1日複数回の訪問

Published
作成日: 2026年7月1日
Updated
最終更新日: 2026年7月1日

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは、日中・夜間を通じ定期訪問と随時対応を組み合わせる地域密着型サービス。対象者や一体型・連携型の違いを解説。

01定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、日中・夜間を通じて「定期的な巡回訪問」と「随時のコール対応」を組み合わせ、訪問介護と訪問看護を一体的または連携して提供する介護保険サービスです。2012年(平成24年)4月に創設された比較的新しいサービス類型で、在宅の要介護高齢者の生活を24時間365日体制で支えることを目的としています。

通常の訪問介護は1回の訪問時間や回数があらかじめ決まったケアプランに沿って提供されますが、このサービスは1日に複数回、短時間の巡回訪問を行い、さらに体調急変やトイレ介助が急に必要になった場合など「随時のニーズ」にもオペレーターを通じて対応する点が最大の特徴です。夜間の排せつ介助や見守りが必要な方、医療的なケアと介護を一体的に受けたい方に向いていますが、夜間帯の対応に特化した夜間対応型訪問介護というサービスもあり、状況に応じて使い分けが検討されます。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護で、朝・昼・夕・夜に短時間の定期巡回を行い、体調急変時はコールで随時訪問が入る24時間の訪問イメージ図

02サービスを構成する4つの機能

厚生労働省の資料によれば、このサービスは次の4つの機能で構成されます。

機能内容
定期巡回サービス訪問介護員が決められた時間に居宅を訪問し、入浴・排せつ・食事などの介護を行う
随時対応サービスオペレーターが利用者からの通報を受け、電話やICT機器等で応対する
随時訪問サービスオペレーターの指示に基づき、訪問介護員が必要なタイミングで訪問する
訪問看護サービス看護師等が療養上の世話や医師の指示に基づく診療の補助を行う

この4機能を組み合わせることで、決まった時間の訪問だけでなく「体位交換をしてほしい」「急に排せつ介助が必要になった」といった不定期のニーズにも柔軟に対応できる仕組みになっています。

03一体型と連携型の違い

定期巡回・随時対応型訪問介護看護には、事業所の体制によって一体型連携型の2つの形態があります。

項目一体型連携型
訪問看護の提供体制同一事業所内に看護職員を配置し、介護と看護を一体的に提供訪問介護の事業所が、地域の訪問看護事業所と連携してサービスを提供
看護サービスの窓口同一事業所連携する訪問看護事業所
特徴介護と看護の情報共有がしやすい各事業所の専門性を活かした分担ができる

どちらの形態でも、定期巡回・随時対応・訪問看護(医師の指示がある場合)を利用できる点は共通です。ただし料金の仕組みが異なるため、契約前に事業所へ確認しておくとよいでしょう。

04利用できる対象者

このサービスの対象は要介護1〜5の認定を受けた方です。要支援1・2の方は利用できません(要支援の方は介護予防訪問・総合事業の訪問型サービスなど別のサービスが対象になります)。

また、このサービスは市町村が指定・監督する地域密着型サービスに位置づけられているため、原則として事業所が所在する市区町村に住民票がある方が対象です。同じ市区町村内でも、事業所によって受け入れ可能な地域(サービス提供区域)が定められているため、居住地が対象エリアに含まれているかどうかは事業所への確認が必要です。

医療ニーズが高く在宅療養を続けたい方、独居や高齢者のみの世帯で夜間の見守りが心配な方、認知症で頻繁な声かけが必要な方などに特に活用されています。

05利用料金の仕組み

料金は要介護度に応じた月額の包括報酬が基本です。訪問回数を積み上げる従来の訪問介護と異なり、1か月あたりの利用者数や訪問回数にかかわらず一定額(要介護度別の定額)で、必要なタイミングで何度でも巡回・随時訪問を利用できる仕組みになっています。

さらに、一体型か連携型か、訪問看護を利用するかしないかによっても金額の内訳が変わります。連携型の場合は、訪問介護分の月額に加えて、連携先の訪問看護事業所の利用料が別途発生する仕組みです。

具体的な単位数・金額は介護報酬改定のたびに見直されるため、本記事では記載していません。正確な自己負担額は、事業所から交付される重要事項説明書や、市区町村の介護保険担当窓口で必ず確認してください。

06他のサービスと併用できるか

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は包括報酬のサービスであるため、同じ時間帯に通常の訪問介護・訪問看護を重複して利用することはできません。ただし、通所介護(デイサービス)や短期入所(ショートステイ)など他サービスとの併用は可能です。その場合、通所・短期入所を利用した日数に応じて月額から調整(減算)される仕組みになっています。

また、自宅の浴槽での入浴が難しい方向けに、看護職員と介護職員が専用の浴槽を持参して行う訪問入浴介護という別区分のサービスもあり、状態によっては定期巡回と組み合わせて検討されるケースもあります。ケアプラン全体の中でどのサービスをどう組み合わせるかは、担当のケアマネジャーが利用者の状態や家族の希望を踏まえて設計します。「夜間だけ心配」「日中は仕事で対応できない」など具体的な悩みを伝えることで、他サービスとの併用も含めた最適なプランを提案してもらいやすくなります。

07利用までの流れ

  1. 要介護認定を受ける(要介護1〜5であること。要支援の場合は対象外)
  2. ケアマネジャーに相談し、ケアプランに定期巡回・随時対応型訪問介護看護を組み込む
  3. サービス提供区域内の事業所を探す(地域密着型サービスのため、居住する市区町村の事業所が対象)
  4. 事業所と契約し、重要事項説明書で料金・体制(一体型/連携型)・対応可能な内容を確認
  5. サービス開始。定期巡回の時間帯やコールの方法(通報端末・電話等)を事業所と決める

事業所によって、一体型か連携型か、看護職員の配置状況、随時対応の体制(オペレーターの人数や夜間の応答時間など)が異なります。契約前に複数の事業所を比較し、実際の運用体制を確認することをおすすめします。

08事業所探しで確認しておきたいポイント

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は地域密着型サービスのため、まずは居住する市区町村内でサービスを提供している事業所があるかを確認する必要があります。事業所を比較する際は、以下の点を確認すると安心です。

  • 一体型・連携型のどちらか、訪問看護の連携先はどこか
  • 夜間・深夜帯のオペレーター体制と、随時訪問までの目安時間
  • 定期巡回の標準的な訪問回数・時間帯(生活リズムに合うか)
  • 通所介護・短期入所など他サービスとの併用実績
  • 医療的ケアへの対応可否(喀痰吸引・経管栄養等が必要な場合)

「介護ほうもんさーち」では、対応エリアやサービス形態から事業所を検索できます。気になる事業所が見つかったら、まずは資料請求や問い合わせから、体制や空き状況を確認してみてください。

FAQ

このガイドのよくある質問

利用できません。対象は要介護1〜5の認定を受けた方に限られます。要支援1・2の方は、介護予防訪問や総合事業の訪問型サービスなど別の制度が対象になります。
一体型は同一事業所内で介護と看護が一体的に提供されるため情報共有がしやすく、連携型は訪問介護事業所と地域の訪問看護事業所がそれぞれの専門性を活かして分担します。医療ニーズの高さや、すでにかかりつけの訪問看護事業所があるかどうかで選び方が変わるため、ケアマネジャーに相談しながら決めることをおすすめします。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は日中・夜間を通じた包括的なサービスですが、夜間の巡回・随時対応に特化した「夜間対応型訪問介護」という別のサービス類型もあります。夜間のみの利用を希望する場合は、どちらが自分の状況に合うかケアマネジャーや事業所に相談してください。
要介護度に応じた月額の包括報酬が基本ですが、具体的な単位数・金額は介護報酬改定のたびに見直されます。正確な自己負担額は、契約前に事業所が交付する重要事項説明書で確認するか、市区町村の介護保険担当窓口にお問い合わせください。
通常の訪問介護は1回ごとの訪問時間・内容がケアプランで決まっていますが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護は1日に複数回の短時間巡回に加え、体調急変時などの随時対応・随時訪問にも対応できる点が異なります。また月額の包括報酬制である点も、訪問回数に応じて費用が積み上がる通常の訪問介護とは異なります。

Sources

参照・確認する一次情報

制度や費用は変更されることがあるため、公式情報と事業所の資料を確認しながら更新します。

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